第一章 法律家への道はどんな感じ?
第一節 法科大学院の存在価値に疑問あり


 2004年4月、法科大学院が各地で一斉に開校しました。法科大学院には様々な期待が寄せられているようです。(私もアパートを下見したときに管理人のおばさんから、ちやほやされました。)
「点からプロセスへ」の教育、法科大学院でしっかり鍛えた上で、新・司法試験で軽く力を試してみる、という理想が高く掲げられているようです。

  そうだったはずでした。

  しかし、法科大学院内部にいる者から言わせていただきますと、突貫工事的に作られた欠陥品との印象が否めません。上に書いたような期待や理想は早晩裏切られることになるでしょう。理由は主に以下の三点にあります。
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@合格の保証に乏しい
  新・司法試験で軽く力を試してみる、という理想からすれば、合格率は医師国家試験と同程度の約八割のハズ。ところが、新・司法試験の予定合格者数と法科大学院の在籍者数から計算すると、合格率は五割程度。今までよりはましにはなかったのかもしれませんが、ひどいものです。
 法科大学院の授業を横に置いてでも、試験対策に注力せずにはいられません。実際にそうしている学生も少なからずいます。

A十分な指導をしてくれない
  論文式試験を突破するためには、(後でしつこく語るように)日常的に「答案を書くこと」、そして書いた答案を「チェックしてもらう」ことが必要不可欠です。ところが、多くの法科大学院では、答案のチェックどころか、学生に答案を書かせることさえ(試験を除けば)しようとしません。(慶応義塾大学法科大学院委員長の平木氏はこの本で答案指導など不要だなどという発言をしています)。
レポートを課されることは少なくありません。しかし、後に語るようにレポートと答案とはその書き方や書く条件が全く違うのです。
そのために学生に力がついていないとの
強い指摘があります。

B合格できない学生には悲惨な末路が……
  合格率五割の試験に落ちた人たちはどうなるでしょうか。
法科大学院・新司法試験制度の実質的創設者である佐藤幸治氏はこの本のインタビューによるとそのことをあまり考えていないようです。突貫工事でこの制度を作った弊害です。
  では試験に落ちた人たちを、企業は従業員として採用してくれるでしょうか?答えは、NOです。試験に「落ちた」中途半端な能力しかない人材(とも呼べない人)に対する企業の需要などまず期待できません(ブログからの引用)。他の資格(例えば司法書士や行政書士)で生き延びることもできるかもしれません。
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 しかし、それすら取れないとなると、フリーターや派遣社員として社会の底辺で生きるしかないのです。膨大なる借金を抱えたまま。法科大学院出身の破産者が出てもおかしくありません。
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 このような法科大学院(ロースクール)・新司法試験批判は私の独論ではありません。中公新書「ドキュメント弁護士 法と現実のはざまで」 の第一章や、このブログにあるように数多く噴出しているのです。

 法律家になるには、人生の貴重な二、三年間を拘束される、法科大学院への進学を出来る限り避けるルート、つまり予備試験経由のルートの方が格段に良いのです。
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第一節  法科大学院の存在価値に疑問あり
     第二章 基本問題を解く実力をつける はじめに  「書いて、書いて、書く」ことが肝心 第一節   全体像を把握する 第二節   定義を覚えてしまう 第三節   「論証」をマスター 第四節 「要件事実」をかじってみる 第五節 基本問題を解く
第三章 短答式問題の解き方 第四章 論文式問題の解き方 第五章 予備校や法律専門誌・専門書との付き合い方 第六章 いよいよ司法試験

  第一節  法科大学院の存在価値に疑問あり
     第二章 基本問題を解く実力をつける はじめに  「書いて、書いて、書く」ことが肝心 第一節   全体像を把握する 第二節   定義を覚えてしまう 第三節   「論証」をマスター 第四節 「要件事実」をかじってみる 第五節 基本問題を解く
第三章 短答式問題の解き方 第四章 論文式問題の解き方 第五章 予備校や法律専門誌・専門書との付き合い方 第六章 いよいよ司法試験

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